転職先を探す際は、求人サイトで情報を集めたり転職エージェントを活用して転職活動をしたりするのが一般的です。そんな転職活動で注目を集めているのが、「リファラル採用」です。
リファラル採用は、友人や知人に勤務先の求人を紹介してもらう採用方法です。
本記事では、リファラル採用に落ちる人の特徴と、転職するための秘訣やコツまで徹底解説していきます。リファラルしてくれる友人や知人がいない人向けに現役社員を紹介する方法まで解説するので、転職活動している人は最後まで読み進めてみてください。
リファラル採用は落ちる可能性がある?
リファラル採用は一般の採用と比較すると合格率は高くなりますが、落ちる可能性もあります。
- リファラル採用の合格率は高い
- リファラル採用は落ちる可能性もある
上記のテーマを深掘りして、リファラル採用の現状を解説していきます。
リファラル採用の合格率は高い
リファラル採用の合格率は一般的な採用と比べて高いのが特徴です。一般採用の合格率が10%だった企業のリファラル採用での合格率は、20%〜30%まで上昇します。
リファラル採用の合格率が高くなる理由は、企業に勤務している従業員が推薦する候補者を信頼するためです。リファラル採用でも、自らの能力と募集している職種に対する適合性を詳細にアピールすることで合格率は高くなります。
リファラル採用は落ちる可能性もある
リファラル採用は落ちる可能性があることを理解しておきましょう。社内で信頼されている友人から推薦を受けても、企業の文化や職種に適合していなくては採用されません。
リファラル採用は他の応募経路と同様に、候補者の経験や人柄をもとにして選考するためです。リファラル採用においても、企業は募集に対して最適な候補者を求め、合否を客観的に検討します。
リファラル採用で落ちる人の特徴
リファラル採用で落ちる人には、以下のような特徴があります。
- 志望動機が弱い
- 企業が求める人材と違った
- 職務経歴書が雑
- 面接対策が不十分
リファラル採用で落ちないように、それぞれの特徴について解説していきます。
志望動機が弱い
リファラル採用でも、志望動機が弱かったり不明確だったりすると選考で落ちます。企業は、候補者がその仕事や会社に対して興味を持っているかを重要視するためです。
たとえば、従業員から強い推薦があった候補者でも、仕事に対する情熱や興味を提示できなければ落選します。なぜ推薦を受けたのか、入社してから何がしたいのかを明確に伝えられなければ、リファラル採用でも合格には至りません。
企業が求める人材と違った
リファラル採用においても、企業は特定のスキルや経験、職務への適性を求めています。候補者が企業の求める要件を満たしていない場合、落選の可能性が高くなります。
どんなに実績のある従業員からの推薦でも、候補者のスキルや適性が職務内容と一致しなかったため、採用に至らなかったケースは少なくありません。このように、リファラル採用の候補者でも、企業は募集している職務に適応できるかどうかを慎重に判断します。
職務経歴書が雑
リファラル採用でも、選考に必要な職務経歴書などの書類は重要です。記入ミスがあったり職務経験やスキルが不明瞭だったりする職務経歴書は、選考過程で大きなマイナス要因になります。
リファラル採用でも職務経歴書や履歴書を丁寧に作成し、自分の経歴や強み、人柄を明確に伝えることが大切です。リファラル採用だからと書類作成に手を抜いてしまうと落ちると思ってください。
面接対策が不十分
面接はリファラル採用の選考プロセスにおいて重要です。質問の予測や回答パターンの作成などの面接対策が不十分な場合、候補者の評価は大きく下がります。
面接を受けに行った際も、質問に適切に回答できた場合と全く回答できなかった場合では、前者のほうが面接の手ごたえを感じられるでしょう。面接対策を適切におこなうことで、仕事に対して誠実な人柄をアピールできます。
リファラル採用で転職するための秘訣
リファラル採用で転職するためには、以下のような秘訣があります。
- 応募先の募集要項を把握する
- 友人から応募先の情報を入手する
- 志望動機を明確にする
リファラル採用で転職するために、それぞれの秘訣について解説していきます。
応募先の募集要項を把握する
リファラル採用で転職するためには、まず応募先の募集要項を正確に理解することが大切です。求められるスキルや経験、そして企業文化などまで詳細に把握します。
たとえば、応募書類や面接で自らのスキルと経験を要項に合わせて詳細にアピールすることで、採用されやすくなります。募集要項への深い理解とリファラル採用という強みを活かすことを心がけましょう。
友人から応募先の情報を入手する
リファラル採用は、従業員として働いている友人から直接企業の情報を得られるのが大きなメリットです。従業員からの情報は、募集要項には載っていない貴重な情報になるためです。
たとえば、コンサルタント企業に応募する際に、友人から従業員の性格や働き方の特徴を聞いておくと、自分の強みと合う部分を積極的にアピールできます。得られた情報は、応募書類や面接時の対応に積極的に活かしましょう。
面接で企業の社風や募集する職種に完全に応えることで、他のライバルよりも優位に選考を進められます。
志望動機を明確にする
リファラル採用では、明確で強い志望動機を持つことが重要です。「この企業で働きたい」と思う具体的な理由と、自身がどのように企業に貢献できるかを明確に示しましょう。
A社という企業の営業職に応募したとします。「営業として自社の売上を増加して多くの人に感謝された経験を御社に活かしたい」「御社の中小企業を支援したいという理念に強く共感した」など、志望動機が具体的になればなるほど効果的です。
自分が企業の目標や価値観に共感し、それに熱意を持って貢献できることを強調しましょう。その結果、企業は高いモチベーションで仕事に従事してくれると期待し、採用の決定的な要因となります。
リファラル採用においても、候補者の熱意が必要不可欠です。
リファラル採用で落ちないためのコツ
リファラル採用で落ちないためには、以下のようなコツがあります。
- 友人の言葉を信用し過ぎない
- 入社後のイメージを明確にする
- 仕事内容を冷静に判断する
- 配属先の上司と会う機会を作る
リファラル採用に取り入れて、合格率を上げていきましょう。
友人の言葉を信用し過ぎない
リファラル採用でのコツは、推薦してくれる友人の言葉を過度に信用しないことです。友人の経験や意見は貴重な情報源ですが、必ずしもその情報が自分や企業全体に当てはまるとは限りません。
友人の意見を参考にしつつも、自身のキャリア目標と募集要項を照らし合わせ、対策を進めることが大切です。選考過程では自信を持って自分の意見を述べたり熱意を伝えたりすることで、担当者に好印象を与えられます。
リファラル採用では、客観的な情報収集と自己分析が成功につながります。
入社後のイメージを明確にする
リファラル採用で転職するためには、入社後の自分の役割やキャリアを明確にイメージすることが重要です。面接で自分の将来の計画と企業が求めていることを効果的に結びつけましょう。
たとえば、企業コンサルティング会社でリファラル採用を受けたとします。
コンサルタントとして今できることやこれまでの実績を伝え、将来的にどのようなキャリア形成をイメージしているかまで伝えます。長期的なキャリア形成まで考えていることを伝えることで、担当者に長期的に働いてくれる人材だとアピールできるためです。
入社後の具体的なイメージを持つことは、リファラル採用で転職する確率を高めてくれます。
仕事内容を冷静に判断する
リファラル採用では、仕事の内容や自己の適性を冷静に評価することが大切です。友人から勧められたとしても、その仕事内容や情報が性格とは限りません。
「慣れるまで先輩や上司に同行できるからゆっくり仕事を覚えられる」と言われていても、実際の募集要項では即戦力が求められる可能性もあります。「新規開拓はない」と言われても、実際には新規開拓を担当するかもしれません。
自分が本当にやりたい仕事か、自分のキャリアアップにつながるか、慎重に判断していくことが大切です。
配属先の上司と会う機会を作る
リファラル採用では、面接の過程で配属先の上司と会う機会を持つことが重要です。職場の雰囲気や配属先の上司との相性を入社前に知ることで、入社後のミスマッチを予防できるためです。
リファラル採用でも、人の相性は働くうえで重要な要素になります。もし、配属先の上司や職場の雰囲気が合わないと感じたら、無理に入社しないほうがいいでしょう。
互いの相性や価値観を合わせるためにも、配属先の上司と会う機会を作るのは有効です。
リファラル採用のメリット
リファラル採用には、以下のようなメリットがあります。
- 友人がいるから入社後に安心できる
- 雇用条件を交渉しやすい
- 採用のミスマッチが起こりにくい
それぞれのメリットについて、詳しく解説していきます。
友人がいるから入社後に安心できる
リファラル採用の大きなメリットは、既に組織内に友人がいることです。先輩や上司と人間関係を作る際に、友人が間に入ってくれることで関係構築がスムーズになります。
新しい職場環境に慣れるのは時間がかかりますが、友人が職場にいることで、短い時間で環境に適応できます。同じ部署に友人がいることで、職場環境にすぐに適応して高い生産性を発揮できるでしょう。
友人の存在は、新入社員にとって心理的に大きなサポートとなり、仕事に集中しやすい環境を構築できます。
雇用条件を交渉しやすい
リファラル採用は雇用条件を直接交渉しやすい点がメリットです。エージェントを介さずに自分で交渉が可能なため、報酬アップやサインオンボーナスを交渉しやすいためです。
給与やキャリアの進展に関する交渉は、候補者にとって重要な要素です。直接担当者と交渉し、自分の希望を実現しやすいので採用後のモチベーションも維持しやすくなるでしょう。
採用時の雇用条件の交渉は採用後の生活にかかわる大切な要素です。リファラル採用を使って希望する雇用条件を獲得しましょう。
採用のミスマッチが起こりにくい
リファラル採用は、採用プロセスにおけるミスマッチを低減する効果があります。推薦する従業員は、候補者の能力や性格をよく知っているため、職場に適合する可能性が高くなるためです。
リファラル採用で候補者が入社することで、チーム内の協調性を高め、組織全体の効率を向上させることが期待できます。推薦された候補者は、企業文化やチームの動態に近い価値観の人材が多いので、すぐに環境に適応して長期的な関係維持が見込めます。
また、推薦する従業員は候補者の適性と可能性をよく知っているため、採用時の期待値と実際のスキルの間にギャップが生じるリスクを軽減できる点もメリットです。リファラル採用は、採用のミスマッチを低減し、転職を成功させやすいのが特徴です。
リファラル採用のデメリット
リファラル採用には、以下のようなデメリットも存在します。
- 採用に落ちると友人に申し訳ない
- 会社をすぐに辞めると言いだしにくい
- 目標がないと後悔する
リファラル採用を使う際は、それぞれのデメリットを理解しましょう。
採用に落ちると友人に申し訳ない
リファラル採用のデメリットの一つは、採用に落ちた場合、推薦してくれた友人に申し訳ないと感じる点です。深い関係の友人であればあるほど、採用に落ちた場合に申し訳ないと感じやすくなります。
応募した側としては、推薦してもらって採用に落ちることに対して申し訳ないと感じます。推薦した友人側は、推薦して逆に悪いことをしたかなと感じるかもしれません。
採用に落ちることで生じた関係の変化が起きる可能性は否定できません。リファラル採用は、候補者だけでなく推薦者にもプレッシャーを与える可能性があります。
会社をすぐに辞めると言いだしにくい
リファラル採用を通じて入社すると、社内に推薦してくれた友人がいるため、入社してすぐに職場を離れることが難しくなります。他にやりたい仕事ができたり体調を崩してしまったりした場合でも、すぐに退職したいとは言いだしにくくなるしれません。
実際に、入社してから数年後に他のキャリア機会があったにもかかわらず、友人との関係を損ないたくないという理由で移動をためらったというケースもあります。しかし、採用のミスマッチがあったり他にやりたいことができたりした場合、会社を辞めることは悪いことではありません。
万が一自分に合わなかったと感じたら、気にせず次のステップへと進みましょう。
目標がないと後悔する
リファラル採用で入社する際、自分のキャリア目標を明確にしていないと後悔するリスクがあります。友人の熱心な推薦で入社しても、長期的なキャリアプランに合致していないと気づく可能性があるためです。
個人のキャリア目標と企業の方向性が一致していない場合、仕事に不満を抱きやすくなります。個人が目標を持たずにリファラル採用での入社を選んだ結果、後悔したりキャリアの停滞を経験したりするデメリットがあります。
まとめ:リファラル採用で落ちるか心配な人は転職サービスを活用しよう
リファラル採用は合格率の高いのが特徴ですが、落ちる可能性もあります。友人からの紹介だからと怠らずに、企業分析や応募書類の作成を丁寧におこないましょう。
リファラル採用で転職することで、企業とのミスマッチが防げたり入社後の人間関係が安心できたりするメリットがあります。その一方で、採用に落ちると友人と気まずくなったり、入社後に会社を辞めにくくなったりなどのデメリットも存在します。
コンサルティング業界のリファラル採用を頼める友人がいない人には、ReferFulの転職支援サービスがおすすめです。ReferFulの転職支援サービスは、現役社員の紹介から応募書類や面接対策のサポートまで無料で提供しているためです。
友人からの紹介のように気まずくなったり辞めづらくなったりせずに、給与や雇用条件の交渉ができます。転職してキャリアアップをしたいと考えている人は、以下のリンクから登録してみてください。