先日のよりひとの動画はご覧になっただろうか。
まだ見ていないという方は、お時間があれば是非見ていただければと思う。
動画の内容自体は大したものではなく、若手Youtuberがーどまんとして大手Youtuber禁断ボーイズに噛み付く、といういたってシンプルなものだが、注目すべきは出演者3名のやり取りである。
まず、この動画に出演している3名を簡単に紹介しておこう。
よりひと
本動画の公開者であり、Youtuber好きであれば大概は知っているであろう今や最大手系「もの申す系」Youtuberである。
「もの申す」系とはいえ、実態はYoutube上で噴出したゴシップをネタを使いサムネやタイトルを巧みに使いキッズを煽りながら再生数を稼ぐビジネス的知能派Youtuberである。
今回も、今ノリに乗っている若手Youtuberがーどまんとのコラボに、禁断ボーイズへの宣戦布告を絡ませることによってうまくバカ視聴者(ここではあえてそういった表現をする)の視聴意欲を掻き立て再生回数を稼いでいる。
ネタをネタと分からないキッズ達からの人気は低いが、そういった低脳キッズ達を斜に構えた目線で見ているような層からは絶大な人気を誇っている。
ただし、たまにネタの域を超えてやり過ぎてしまったり、ネタ切れによって台本の精度が荒くなりスベってしまうこともある。
とはいえ登録者数は60万人超(2019年1月現在)と、Youtube界においてある程度確固とした地位を確率していることに間違いはない。
そんなよりひとだが、再生回数が稼げるから上記のような動画スタイルをやっているものの、本来はお笑い好きでありもう少しそういった要素の強い動画を上げたいと思っている様子。
個人的にM-1に出場したり、お笑い方面の活動も行なっていないわけではないらしい。
そういった潜在的なお笑いへの欲求が、今回悪い方に現れてしまったのではないかと感じ、今回この記事を書くこととしたのである・・・
がーどまん
本動画のコラボ相手。
本来の肩書きはラッパーであり、本業の世界でもしっかりと結果を残しているすごいやつなのである。
具体的には、KOK(King of Kings)というフリースタイルバトルの大会の中でも最上級に(あまり詳しくはないが、おそらく2番目に)大きい大会の2018年度大会決勝に残るなど、活躍めざましい。
そんな彼は周りのラッパーにディスられながらも、ラッパー活動と並行してYoutubeに動画を投稿している。
本人はあまり言われたくないとは思うが、事実上ラッパー兼Youtuberというハイブリッドな肩書きを持つ人間の先駆者である。
そんな彼の動画スタイルは、後述のMYをはじめとした「友達」と“ドッキリ”という名の度の超えたイタズラをし合う、ただそれだけである。
チャンネルがーどまんを見たことがない読者はおそらく、「よくあるやつやん」ぐらいに思っているかもしれない。
しかし彼らのチャンネルが昨今急速に評価されているのは、間違いなくそのイタズラの度の超え方が他に類を見ないものだからだ。
友達の3DSを折る、友達のiPhoneを車で轢く、友達のPS4をアロンアルファで天井に貼り付ける、、、
上記はただの一例に過ぎない。
また他のYoutuberと一味違う点は、「ドッキリ」といいつつ「ドッキリ」ではなく本当にやってしまうことだ。
例えば、友達の3DSを折るドッキリであれば、通常は友達の3DSと同じ色の壊れた3DSなどを用意して友達の目の前で折った後、パニックに陥った友達に「テッテレー」の掛け声と共に隠しておいた友達の3DS(本物)を差し出すのが定石である。
しかし、チャンネルがーどまんの友達の3DSを折るドッキリでは、本当にプレイ中の友達の3DSを折る。
かつてバズった、たむちんの親父がハンマーでPS4を叩き割る動画を思い出すが、チャンネルがーどまんは毎日それをやってのけるのである。そりゃあ伸びるわ。
もちろん、なんらかの仕掛けがあって各動画の被害者のブチギレも含めて全てが壮大なコントである可能性は大いにあるが、それ込みでも面白い。
またこのがーどまんの魅力として独特の関西お笑いセンスが光る点も挙げられる。
動画も基本字幕などなく、特段編集技術を感じられる点はないが、後述のMYとの掛け合いや、それぞれのワードチョイスなどが独特すぎてとてもまねできるものではないのである。
例を挙げるとすれば、がーどまんのお気に入りワードの代表格として「ムツゴロウ」が挙げられる。
ムツゴロウとは言わずと知れた「ムツゴロウさん」のことだが、どういう訳だかがーどまんは「ムツゴロウ」を大変気に入っており、ほぼ全動画にムツゴロウのアイコラが登場する。
上の一文だけで、その意味のわからなさを感じられると思うが、このセンスにピンときた方は是非動画を見にいって欲しい。
MY
ここまで力説してきたがーどまんの、友達代表格がこの「MY(えむわい)」である。
風貌はやや怖そうで、がーどまんに比べアダルトな印象を受けるが、精神年齢とイタズラスピリッツはがーどまんと同じである。
彼はほぼほぼこのチャンネルのレギュラーであり、今回のよりひとの動画にも出演している。
がーどまんに対し度の超えたイタズラをしたり、がーどまんにイタズラされたりと、動画を盛り上げるために必要不可欠なピースとなっている。
また、動画内の掛け合いにおいて、がーどまんの独特なノリを熟知しており、時にがーどまんの難しいボケにたいして的確なツッコミをいれたり、時にガードマンの爆発的ツッコミを引き出すボケをかましたりと、へらへらしているようで有能である。
ここまで長くなったが、今回の本題はこのコラボ動画内でのボケ&ツッコミに関する話である。
チャンネルがーどまん(がーどまん&MY)withよりひと
さて、一番上に貼った動画についての話題にやっと戻るが、今回言いたかったのは普段人をいじってメシを食っているよりひとが、大グセ物のチャンネルがーどまんの2人を前にして、実に無力だったということだ。
動画では、禁断ボーイズに動画をパクられたと訴えるがーどまんの話を軸に置きながら、矢継ぎ早にがーどまんとMYがボケ続け、よりひとがツッコむという構図が続いていた。
が、そのよりひとのツッコミがいまいち的を射ていなかったり、タイミングが悪かったりと、がーどまんとMYのなめらかな掛け合いを完全に邪魔してしまっていました。
コメント欄でもそれは指摘されており、多くの視聴者が2チャンネルの絡みに違和感を覚えた様子。
一つ擁護するとすれば、所感ではあるがおそらくよりひとはチャンネルがーどまんを日頃あまり見ておらず、その独特のノリがわかっていなかった可能性が高い。
しかし、日頃しっかりと台本を用意して動画を作成しているよりひとがコラボ相手の情報をあまりリサーチしてこなかったのはやや意外である。
また、上記のようによりひとは台本で輝くタイプであり、あまり咄嗟の一言が面白いタイプではないというのが分かった。
そういった意味では、M-1に出たりと漫才向きではあるかも知れない。
また筆者が個人的にがーどまんとMYのようなまくし立てるようにボケ続ける笑いを好むために、よりひとのタイプの違いが目についたのかも知れない。
結論として、よりひとが台本の無いコラボに向いていない可能性が高いことが分かった訳だが、このようなよりひとの弱点がバレたところでよりひとアンチはたいして頭が良くないため、よりひとが大きなダメージを受けるようなことが起こるとは考えにくい。
またひとつ付け加えるとすれば、チャンネルがーどまんがコラボに向いていない可能性も大いに考えられる。
彼らの独特なノリは、Youtubeを生業にしている一般的な人間が簡単に入り込めるものでは無いことは明らかだ。
今後も急速に登録者を伸ばしていくであろうチャンネルだけに、今後のコラボには気を遣うべきだ。
ただし、今後おそらく禁断ボーイズとのコラボが実現すると思うが、思い切りイタズラしてやって欲しい。
モーリー。とかにやっても面白くないから、いっくんのTwitterアカウント消す、ぐらいどすか?(最後に唐突な提案をして、本記事を終わります。ありがとうございました。)
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